「2022年の夏は富士山に登ろう!」という企画を立ち上げました。
富士山と言えば標高3776mの、言わずと知れた日本一高い山です。
「一生に一度は登ってみたい」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな願いを今年叶えようということになりました。
一人ひとりでは難しくても、しっかり準備をしてサポートを受けながらであれば登れる人もいるはずです。
富士山に登るための準備・計画
では、何を準備すればいいのでしょうか。
できるだけ安全に登るために下調べ、準備をしてみました。
- トレーニングは?
- 装備は?
- 富士山までの移動方法は?
- どこに泊まるの?
- どんなスケジュールで?
また来年や再来年に登ることになるかもしれないし、他にも登りたいなーと思っている人の参考になれるかもしれないので、調べたことををまとめています。
少しでも参考になれば幸いです。
参加するには
それなりに危険も伴う活動ですので、参加者は「身体も心も道具も準備ができる」という人に限定します。
準備とは
- 一緒にトレーニングできる人
- 靴や雨道具を準備できる人(レンタルでも可 )
富士登山オフィシャルサイトもしっかり確認しておきましょう。
今回チャレンジするのは吉田ルート
富士山を登るには、4つの登山道(ルート)があります。
どのルートもそれぞれ五合目がスタート地点です。
- 吉田ルート(よしだ)
- 須走ルート(すばしり)
- 富士宮ルート(ふじのみや)
- 御殿場ルート(ごてんば)
今回は以下の理由から初心者向けと言われる「吉田ルート」を選択しました。
- 山小屋が多い
- 救護所が2か所
- ルートのどこの位置からもご来光が見える
- 人が多い
- 下りは登山道とは異なる下山道を利用
心身の準備
富士宮五合目から山頂(鶴ヶ峰)までは1386mあり、建物に換算すれば300階の高層ビルに相当するそうです。
時間もそれなりにかかるので、体力も精神力も鍛えておかないといけないなと思います。
実践トレーニング
一応、年間計画を立てています。
トレーニングを兼ねて2か月に1度くらいはハイキングしておこうということになりました。
実践練習で山登りに心身を慣らしておくことが目的です。
- 3-4月に近場の山
- 5-6月にできれば山小屋で一泊
- 6-7月に近場の山
- 7-8月に富士山
という予定にしています。
定期的に山に登ることで、普段の生活やトレーニングにも励みが出ると思うので、
普段はそれぞれ意識して
- エレベーターではなく階段を使う
- 一駅分歩く
- 毎日散歩する
など、身体を鍛えておくようにしましょう。
装備
山は天気の変化が大きい場所です。
特に標高の高い富士山では気温差も大きく、
8月でも山頂の平均気温は最低4.3℃、最高10.0℃、
7月は最低2.8℃、最高は7.8℃と大阪では真冬並みの寒さです。
また、天気の移り変わりも早く、雨が降ることも多くあります。
そのため、装備はちゃんと整えておくことが重要です。
絶対に必要なものを以下に記載したので、ご覧ください。
イメージしやすいように「山と渓谷」の別冊「富士山ブック2021」「富士山ブック2019」でオススメされていたアイテムを中心に貼っています。ご参考までに。
アウターレイヤー(アウター、レインウェア)
一番外側に着る服のことです。
雨風を防ぐことが目的のため、防風・防水性が重要になります。
保温着
休憩中などに寒さを防ぐのが目的の服です。
主にダウンやフリースなどです。
ベースレイヤー
シャツや下着のことで、肌の上に着る服のことです。
以下の機能が重要です。
- 汗を吸収しやすい
- 濡れても乾きやすい
そのため、綿素材ではなく、ウールや化学繊維の方がおすすめです。
ミッドレイヤー
ベースレイヤーの上に着る服です。
ベースレイヤーだけでは寒くなった時に着るため、適度な保温性や動きやすさが大切です。
保温着やアウターレイヤーを上から羽織ることもあるため、ゆったりとしたサイズ感ではなく、ある程度体にフィットするサイズ感の方が良いでしょう。
登山靴
スニーカーやランニングシューズなどの運動靴で登るのはリスクが高いです。
ソールがしっかりしていて足首が固定できて防水性がある登山靴やトレッキングシューズを履くようにしましょう。
バックパック(ザック・リュック)
25L前後の容量があればいいそうです。
肩だけで背負うと負担が大きくなってしまうため、ウエストベルトがあるものを選びましょう。
レインカバー(バックパック用)
雨が降った時にバックパックを覆うカバーです。
荷物を濡らさずにすむので安心です。
※バックパックとセットになっている場合もあります。
モバイルバッテリー
充電できる場所は少ないので、スマホを持っている人は必需品です。
ファーストエイドキット
どれだけ気を付けていても怪我をする可能性はあります。
しっかり備えておきましょう。
ヘッドランプ
真っ暗な登山道を歩くため、ヘッドランプは必需品です。
その他
その他にも
- グローブ
- 帽子
- サングラス
- タオル
- トレッキングポール
- 腕時計
- 日焼け止め
- カイロ
- 保険証
などが必要です。
レンタルセット
全部そろえようと思うとけっこうお金がかかります。
そこで調べてみると現地でレンタルできるプランもあるようです。
荷物が少ない状態で現地まで行けるというのも大きなメリットですね。
初心者丸ごとセット男性用:(レインウェア(上下)、ザック、登山靴、ストック、ヘッドランプ、ショートタイツの6点セット)
初心者丸ごとセット女性用:(レインウェア(上下)、ザック、登山靴、ストック、ヘッドランプ、ショートタイツの6点セット)
山小屋
吉田ルートには山小屋が20軒あります。
今回は、その中でも個室のある山小屋を中心に調べました。
コロナの影響もあり、個室が増えていたり、相部屋といってもパーテーションなどで仕切られていたりと、山小屋といえば大部屋で雑魚寝のイメージでしたが、以前に比べ環境は少しずつ変わっているようです。
それ以外には、
- 五合目から山小屋までどれくらいの時間を要するのか
- 山小屋から山頂までどれくらいの時間を要するのか
- どのくらいの標高で休憩(仮眠)するのが良いのか
というようなことを挙げました。
高山病は3000mくらいで発症する人が多く、標高が低い山小屋で休憩した方がリスクは下がります。
その反面、標高の低い山小屋で休憩すると山頂までの道のりが大変になります。
どのメリットを選んで、どのデメリットを取るか。
様々なことを考慮して山小屋を選びました。
花小屋
吉田ルート最初の山小屋です。
標高:2700m(7合目)
標高が低いため、高山病のリスクが低い
宿泊スペース
5人部屋、7人部屋、大部屋
※個室は無し
宿泊料金
2食付き(土曜以外):¥8000
食事
夕:牛丼
朝:弁当
トモエ館(七合目)
標高:2740m
五合目から徒歩約2時間
高山病になりやすいという3000mの手前で高知順応に時間をかけることができる
宿泊スペース
全個室
宿泊料金(2食付き)
土、休日前:¥11000
金、日、休日:¥10000
月~木:¥9500
食事
夕:ハンバーグカレー(甘口に変更可)
朝:パンセット、水
東洋館
標高:3000m
五合目から3-4時間
山頂まで3-4時間
宿泊スペース
シングルルーム(シングルベッドサイズ):1名
※ドミトリータイプを仕切った部屋なので、完全個室ではない
プライベートルーム(約6畳):2-4名
宿泊料金
シングルルーム:¥12100~
プライベートルーム:¥57200~
食事
夕:味噌けんちん汁定食
朝:いなり寿司弁当
太子舘
標高:3100m
五合目から太子舘まで3-4時間
山頂まで3-4時間
※五合目と山頂の真ん中くらい
宿泊スペース、宿泊料金
相部屋:パーテーションやシートで仕切られており、一人1畳強のスペース
月~木、日、祝:¥11000
金:¥12000
土:¥13000
小部屋:2,3,4人用
月~木、日、祝:(1人)¥22000、(2人)13500
金:(1人)¥25000、(2人)¥15500
土:(1人)¥28000、(2人)¥16500
食事
夕:カレーライス
朝:弁当
トモエ館(本八合目)
標高:3400m
八合目の終点に位置する
山頂まで約1時間30分
宿泊スペース
全個室
宿泊料金(2食付き)
土、休日前:¥12000
金、日、休日:¥11000
月~木:¥10500
食事
夕:ハンバーグカレー(甘口に変更可)
朝:パンセット、水
今回は様々な情報を調べた上で、「太子舘」を利用することにしました。
ツアー
富士登山ツアーというものもありました。
関西発バスツアー
ただ、スケジュール的には少しハードな印象を受けたので今回は見送らせて頂きました。
体力に自信のある人であれば良さそうです。
- 午前8時に新大阪を出発し、16時頃に五合目に到着
- 1時間後に登山開始
- 4-5時間後(21-22時)に山小屋到着。
- 2-3時間に仮眠した後に山頂へ出発(0時頃)
関東発バスツアー
ツアーの料金だけなら1万5千円~2万円なので安く感じますが、前日に東京で前泊しないといけないので、新幹線往復約2万5千円、宿泊費約5千円がプラスされることになります。
そうなると、関西発バスツアーの倍くらいはかかる計算になりますね。
- 午前7時30分に新宿を出発し、11時頃に五合目に到着。
- 1時間後に登山開始
- 17時頃には山小屋に到着
- 約7時間休憩を取ってから山頂に向けて出発
バスのみプラン
富士宮ルートなら富士宮⇔五合目のシャトルバスのみというプランもありました。
山小屋のみプラン
まとめ
今回は、富士山に登るための準備・計画編として、
- 心身の準備
- 装備
- 山小屋
- ツアー
などについてまとめました。
みんなでワイワイ言いながら計画を立てている時が一番楽しいですね(笑)
準備も計画も全部含めて楽しむということで、行く予定のない方も遠くから成功を祈ってもらえると嬉しいです。
それでは、続編をお楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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