こんにちは。
今回の記事では、バスケットボールのバックボードが付いている理由について調べてみました。
何故リングの後ろにボードが付いているか質問されたら
恐らく多くの方がこんな感じのことを回答すると思います。
ところが、調べてみると全然違う理由がありました。
現代のバスケでは考えにくいことですが、
バスケが発祥した当時のことを想像すれば
「なるほど!」
と感じるかもしれません。
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約130年前の状況に思いを馳せながら、ぜひ最後までご覧くださいね。
バスケのボードとは?
バックボードとは
リングの後ろについている板のことです。
学校の体育館にも白い板が付いてますよね。
最近は透明の板もよく見かけます。
バンクショット
ボードに当てて決めるシュートのことを
「バンクショット」と呼びます。
リングを直接狙うよりも、ボードに当ててからシュートを狙う方が確率は高いため、ゴールに近いエリアから撃つシュートはボードを使うことが基本とされています。
バンクショットの達人:ティム・ダンカン
余談ですが、1990年代後半から2010年代までNBAのサンアントニオ・スパーズで活躍したスーパースター”ティム・ダンカン(Tim Dunkan)”選手は、バンクショットの達人でした。
基本に忠実なプレースタイルから
”ビッグ ファンダメンタル(Big Fundamental)”
と呼ばれていました。
バスケ発祥当時のゴール
さて、話は戻ります。
バスケを発明したネイスミス氏が「右手にボール」「左手にゴール」を持って写っている有名な写真です。
発祥当時は、
ボールはサッカーボール
ゴールには桃を入れる籠を使っていました。
そして、この「籠」を2階バルコニーの柵などにぶら下げていたそうです。
この時は籠をぶら下げているだけで、バックボードは付いていませんでした。
なぜバックボードを付けることになったのか?
それでは、なぜバックボードを付けることになったのでしょうか?
それには明確な理由がありました。
1891年に発明されたバスケットボール。
体育館で行うスポーツは当時珍しかったので、あっという間に人気が出たそうです。
人気が出るということは、試合を見に来る人、つまり観客が増えるということです。
「人気が出て、観客が増える。」
このことがバックボードを付ける理由に大きく関わってきます。
人気が出たからバックボードを付けることになった?
バスケを観る場所といえば、どこでしょうか?
現代のプロならアリーナの観客席ですね。
では、学校ならどうでしょうか?
普通の学校であれば、まずはコートサイドだと思います。
あと一つは2階のバルコニー部分ですよね。
部活をしていた人なら、はしごで上ったり、舞台裏の階段から上ったりしたことのある2階の柵が付いているスペースです。
当時の体育館も同じような感じだったようで、バスケの応援に来た観客がバルコニーに並んで観戦していました。
観客がシュートをブロック?!
人気が出たのはいいものの、それによる弊害も出てきました。
当時のルールでは、ボールが籠に入ったとしても勢い余って外に出てしまうとゴールにはならなかったのです。
そのため、籠に入ったボールを観客が出してしまったり、ボールをブロックするといった行為が増えたそうです。
そうなると当然の如くプレーヤー側からの苦情が出ます。
このプレーヤーからの苦情に答えた結果、「観客がゴールに手が届かないようゴールの後ろにボードが付けられた」ということです。
ということで、バックボードが付いた理由は、「観客の手がゴールに届かないようにするため」でした。
最初のバックボードは金網?
最初は金網をリング後方に設置したのですが、ホームチームが金網に細工をするなどの不正行為が行われるようになりました。
そこで木板が使われるようになったとのことです。
ボードのサイズ
ボードの大きさは
内側の黒い線は
線の太さは
FIBAでは、このように規定されています。
材料も昔は「木」でしたが、現在は「有機ガラス」など、もっと丈夫な素材で作られています。
では、なぜ丈夫な素材になったのでしょうか?
これはわりと有名なエピソードなので、ご存知の方も多いかもしれません。
バックボードが丈夫な素材になった理由
バックボードが丈夫な素材になった理由は以下の動画をご覧ください。
海外、特にアメリカのバスケでは豪快なスラムダンクが度々みられます。
その衝撃でバックボードを破壊してしまうため、その対策として素材が改良されているということです。
有名なのは”シャック”ことシャキール・オニールですね。
まとめ
物事が変化するということには、色々と理由があるものです。
そしてその理由は、時代や状況によって影響されるので、現代に生きる自分の価値観からすると意外なものだったりします。
バックボードが付けられた理由が「観客の手がゴールに届かないようにするため」なんて、今のバスケを想像するだけでは、なかなか思いつかないですよね。
バックボードが丈夫な素材に改良している理由についても、日本のバスケでは思いつきにくいかもしれません。
こんな風に、いつもとは少し違った角度でバスケを知ったり観たりすることで、より楽しむことができたらと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
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