【2023年】バスケの競技規則・ルールの変更点

2023年4月からルールが一部変更されることになりました。

本記事では、その中でも重要な点を抜粋して記載しています。

詳細は「2023バスケットボール競技規則」をご確認ください。

①ゲーム前のウォーミングアップ場所

1点目は「試合前のウォーミングアップの場所」が変更になります。

以前は、試合前のウォーミングアップは、相手チームのベンチ前で行っていました。

しかし、2023年4月からは、自チームのベンチ前で行うことになります。

ということは、ウォーミングアップだけでなく、攻める方向も以下のように変わるということです。

  • 前半は自チームのベンチ前がオフェンスサイド
  • 後半は自チームのベンチ前がディフェンスサイド

プレーヤーは、礼をした後にジャンパーの位置が反対側になるので注意が必要ですね。

エーネンくん
試合前に選手が交錯しないようにと、コロナ禍ならではの側面もあったようです。
昔は自チームのベンチ前でアップをしていたらしいので、元に戻ったということになりますね。

以下は引用です。

【条文 9-4】
全てのゲームにおいて、プログラム上で最初に記載されているチーム(ホームチーム)は、スコアラーズテーブルからコートに 向かって:

・スコアラーズテーブルの左側を自チームのチームベンチとし、

・ゲーム前のウォームアップを自チームのチームベンチの前のハーフコートで行う。

【補足】前半は自チームのチームベンチの前のバスケットを相手チームのバスケットとして攻撃を行う。
しかし、両チームが合意する場合、チームベンチとゲーム前のウォームアップを行うハーフコートを交換することができる。

引用:2022 FIBA バスケットボール競技規則 変更点サマリー

エーネンくん
試合展開や戦術にどのような影響を及ぼすのか、注目ですね。

②終了間際にファウルが宣せられた場合の残り時間の取扱い

2点目は「終了間際にファウルが宣せられた場合の残り時間の取扱い」が変更になります。

以前は、各クォーターやオーバータイムの終了間際にシュートファウルが宣せられて、そのままブザーが鳴った場合

  • タイマーは「0秒」が表示
  • フリースローのリバウンドには誰も入らない
  • フリースローを打ち終わったら試合終了

という流れでした。

しかし、2023年4月からは「競技時間内に起きた」と判断される場合は最低でも「0.1秒」が表示されることになりました。

残り時間は審判によって決定されます。

エーネンくん
戻すのは「0.1秒」か「0.2秒」のみ。
「0.3秒」だとワンプレー可能、「0.2秒以下」だとタップかダンクしか認められないから、というのが理由のようです。

以下は引用です。

【条文 8-8】
各クォーターやオーバータイムの終了間際にファウルが宣せられた場合、審判は残りの競技時間を決定する。

ゲームクロック には最低でも 0.1 秒が表示される。

引用:2022 FIBA バスケットボール競技規則 変更点サマリー

③ジャンプボール後の「オルタネイティングポゼッションアロー」が示す方向に関する変更

3点目は「ジャンプボール後のオルタネイティングポゼッションアローが示す方向」についての変更です。

以前は、コート上でライブのボールをコントロールするまでは、アローがどちらを示すかは確定できませんでした。

つまりアウトオブバウンズになった場合、スローインではアローの方向を確定することができなかったということです。

しかし、2023年4月からはコート上or外に関わらずボールをコントロールした時点でアローの方向が確定することになります。

【条文 12-6-2】

ジャンプボールのあと、最初のライブのボールのチームコントロールを得られなかったチームが、最初のオルタネイティング ポゼッションのスローインの権利を得る。

【補足】最初のライブのボールのチームコントロールは必ずしもコート上である必要はない。

引用:2022 FIBA バスケットボール競技規則 変更点サマリー

④審判のシグナル

4点目は「審判のシグナル」の追加です。

イリーガルシリンダー

シリンダーの概念に基づくファウルは以前からあったので、新たに「シグナル」が決められたということです。

審判がシリンダーの概念に基づくファウルを宣した際に示す新たなイリーガルシリンダーのシグナルが追加されます。

ゴールテンティング/インタフェアレンス

審判がゴールテンディング/インタフェアレンスのバイオレーションを宣した際に示す新たなシグナルが追加されます。

ヘッドコーチチャレンジ

ヘッドコーチがチャレンジを申請する際に示す新たなシグナルが追加されます。

エーネンくん
運営組織が撮影した動画のみ適用されるので、チームが撮った動画でチャレンジを行うことはできません。なので、関係するのはトップリーグだけですね。

スローインファウル

5点目は「アンスポーツマンライクファウル」についての変更です。

以前は、各クォーターやオーバータイムの残り時間が2:00以下(last 2 minutes)で、まだコート内にボールがない状態で起こったファウルはアンスポーツマンライクファウルでした。

しかし、2023年4月からはパーソナルファウルとなります。

罰則は「フリースロー1本」と「ファウルされたチームのスローインから再開」です。

【条文 34-1-2】

スローインファウルとは、第 4 クォーターや各オーバータイムで、ゲームクロックが 2:00 あるいはそれ以下を表示していて、 アウトオブバウンズからのスローインを行うときに、まだボールが審判あるいはスローインを行うプレーヤーの手にある間に、 コート上のディフェンスのプレーヤーが相手プレーヤーに起こすパーソナルファウルである。

 

【条文 34-2-3】

スローインファウルが宣せられた場合:

・ファウルをしたチームがすでにチームファウルのペナルティシチュエーションかどうかにかかわらず、ファウルをされたプレーヤーは フリースローを 1 本のみ与えられる。ゲームはファウルが起きた場所に最も近いアウトオブバウンズからファウルをされたチームの スローインで再開される。

エーネンくん
スローインファウルのシグナルは無いので、審判は口頭でT.Oにレポートすることになります。

その他

そのほかの変更点については以下の通りです。

  • アンスポーツマンライクファウルの「クリアパスプレーヤー」に関する変更
  • スコアシートの記載方法やスコアラーの役割について
  • ユニフォームの番号の大きさ、ロゴの位置

詳細は「2023バスケットボール競技規則」をご確認ください。

さいごに

本記事では、2023年4月から変更された競技規則・ルールについて、ざっくりとまとめました。

しっかりルールを理解してバスケットボールをもっと楽しみましょう。

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました!