【1973年?】栄光への出発/灘しげみ
1970年代に活躍した灘しげみ先生が描いたバスケ漫画です。
他作品ではテニスやバレーボール、水泳、フィギュアスケートなどを描いており、スポーツ漫画に定評があった漫画家さんだったそうです。
活動期間は1966年〜と記載されており、『栄光への出発』が何年に連載されていたかはわかりませんでした。(知っている方がいたら教えてください・・・)
ストーリーの中ではミュンヘンオリンピック(1972年)は終了しており、モントリオールオリンピック(1976年)やモスクワオリンピックの話が出てくるので、恐らく1972年から1976年までに発表された作品だと思われます。
(wiki:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%98%E3%81%97%E3%81%92%E3%81%BF)
熱血スポーツ漫画全盛の時代
高校女子バスケが舞台です。
練習内容にうさぎ跳びが出てきたり、突き指した後に指を引っ張るよう指示するなど、熱血スポーツ漫画の時代を感じさせてくれます。
でもそれだけではなく、「1年生にはボールを触らせずに体力作りに専念すべきだ」というキャプテンの主張に対し、コーチは「練習は2時間しかないからボールを身体に馴染ませることや技術の方が大切だ」と説き、主人公にワンハンドシュートを指導しています。
この時代はまだスリーポイントシュートはありませんが、体格に恵まれない主人公に9メートルのロングシュートを身につけさせるなど、現代バスケを予感させるシーンが多いのも印象的です。
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連載期間
詳細不明
【1972年】青い鳥の伝説/石井いさみ
熱血スポーツ漫画全盛時代なので、『巨人の星』や『あしたのジョー』のような画風です。
意外なことに『タッチ』や『H2』などで有名なあだち充先生は、石井いさみ先生のアシスタントだったそうです。
(wiki:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E4%BA%95%E3%81%84%E3%81%95%E3%81%BF)
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連載誌
週刊少年サンデー
連載期間
1972年(全3巻)
【1971年】チビでも選手!/藤原栄子
中学女子バスケが題材の漫画です。
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最も古いバスケ漫画
調べた限り、最も古いバスケ漫画は『チビでも選手!』でした。
バスケ漫画の最初の作品は1980年代後半あたりかと予想していましたが、まさか1970年代前半からバスケ漫画があったとは思いませんでした。
少女漫画だということも、さらに意外でした。
バスケ漫画が好きな人でも「読んだことがある!」という人は少ないのでは無いでしょうか?
練習内容やバスケのルールなど、読んでみると面白い発見がたくさんあると思います。
今は古本屋などで頑張って探さなくても、電子書籍で簡単に読める時代です。
興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!
昔のバスケ漫画と最近のバスケ漫画は違う?
ルールの変更
ユニフォームの流行
ファッションにトレンドがあるように、バスケのユニフォームにもトレンドがあります。
1980年代は「短パン」と呼ぶのがぴったりなほど、パンツの丈は短いものでした。
それが1990年代にはマイケルジョーダンの影響により、膝丈くらいにまで長くなりました。
2000年代にはアレンアイバーソンの影響により、膝下まで丈が長くなりました。
そしてまた徐々に短くなっていき、現在は1980年代に近いくらい短くなっています。
女子バスケのオリンピック参加
2021年に開催された東京オリンピックで銀メダルを獲得した女子日本代表。
今では当たり前となっている女子バスケですが、『栄光への出発』を読んで、1972年のミュンヘンオリンピックまでは女子バスケットボールの競技がなかったことを初めて知りました。
勉強するつもりで読んだ訳では無いのに、様々な知識を得ることができるのは漫画ならではですね。
バスケ漫画を読むメリット
バスケマンガを読むメリットは色々あります。
- 自然にルールを覚えることができる
- バスケの歴史がわかる
- モチベーションが上がる
「バスケが上手くなりたい!」
「バスケのルールを覚えたい!」
そんな方はぜひバスケ漫画を読むことをおすすめします。
バスケ漫画を読むことは、きっとバスケの上達にも大いに役立つでしょう。
でも一番大切なのは、
- バスケがもっと好きになること
- 楽しい時間を過ごせること
つまり、「漫画自体を楽しむこと」だと思います。
漫画というのは日本が世界に誇る素晴らしい文化です。
この記事をきっかけに、何も考えず「読んでいて楽しい」時間を過ごせるような、そんなお気に入りのバスケ漫画が見つかりますように。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!