バスケットボールコートは様々なラインで区画されています。
ラインによってエリアが構成されており、ラインやエリアには、それぞれ名称があります。
この記事では、FIBAで規定されているラインやエリアの名称、寸法、コートの広さについて解説しています。
バスケットボールのルールを知らない方にもわかりやすくまとめていますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
バスケットボールコートには様々な名称のラインやエリアがあります。 ルール上必要なラインやエリアもあれば、戦術上必要なエリアもあります。 本記事では、戦術上必要なエリアの名称や意味について解説しています。 (a[…]
バスケットボールのコートの広さ
正式名称は「プレーイングコート」ですが、一般的には「コート」「バスケコート」といわれています。
「コート」は以下のように規定されています。
- 障害物のない水平で硬い表面
- 長方形で、長い方のラインが28m、短い方のラインが 15m(ラインの内側から計測)
ラインの幅と色
では、コート上にある重要なラインについて見ていきましょう。
まず、ラインの幅は「5cm」と規定されています。
色は、
白またはその他の対照的な色(1色)のみではっきりと見えるように 描かれていなければならない。
P8 2-2-4 2021バスケットボール競技規則
と規定されています。
ラインの名称
境界線(バウンダリライン)
コートはエンドラインとサイドラインに囲まれています。
エンドラインとサイドラインのことを「境界線」といい、コートの内外を分けています。
ライン上はコートに含まれません。
つまり、エンドラインとサイドラインの上(それぞれ5㎝)は「コート外」ということになります。
エンドライン
リング(ゴール)の裏にあるラインのことを「エンドライン」といいます。
長さは「15m」です。
※エンドラインの内側の縁から、リング中心点の真下までの距離は「1.575m」 とされています。
サイドライン
長い方のラインのことを「サイドライン」といいます。
長さは「28m」です。
センターライン
コートの真ん中にあるラインのことを「センターライン」といいます。
両サイドラインの中央同士を結び、両エンドラインと平行に描かれます。
バックコートとフロントコートを分ける線です。
センターサークル
コートの中央には「センターサークル」があり、半径1.8m、直径3.6mと規定されています。
バックコート
バックコートとは、自チームのバスケットの後ろのエンドライン、サイドライン、センターラインで区切られ たコートの部分をいい、自チームのバスケットとそのバックボードの内側の部分を含む。
P8 2-2-2 2021バスケットボール競技規則
つまり、ディフェンスで守る側のリングがあるコートのことをいいます。
フロントコート
フロントコートとは、相手チームのバスケットの後ろのエンドライン、サイドライン、センターラインの相手バスケット側の端で区切られたコートの部分をいい、相手チームのバスケットとそのバックボードの内側の部分を含む。
P8 2-2-3 2021バスケットボール競技規則
つまり、オフェンスで攻める側のリングがあるコートのことをいいます。
スリーポイントライン
リング(バスケット)の中心点から真下に降りた点を中心とし、円周の外側までが半径 6.75m の半円をスリーポイントラインといいます。
よって、リングからスリーポイントラインの距離は6.75mです。
また、半円は「エンドラインに直角でサイドラインに平行」に描かれた2本の直線と交わります。
このサイドラインに平行な2本の直線は、サイドラインの内側の縁から 0.90m のところに描かれます。
そのため、リングからの角度が0度(180度ともいう)の「コーナースリー」は6.6mです。
ミニバスのコートに関してはこちらをご参照ください。
ツーポイントエリア
スリーポイントラインよりも内側のエリアを「ツーポイントエリア」といいます。(ライン上を含む)
「ツーポイントエリア」から打って入ったシュートは2点です。
スリーポイントエリア
スリーポイントラインよりも外側のエリアを「スリーポイントエリア」といいます。(スリーポイントライン上は含まない)
「スリーポイントエリア」から打って入ったシュートは3点です。
スローインライン
スコアラーテーブルの反対側のサイドラインに、コート外に向けて直角に引かれた長さ15cmのラインです。
エンドラインの内側の縁から 8.325mの位置にあります。
使われるシチュエーションは以下の2つです。
- 「アンスポーツマンライクファウル」または「ディスクォリファイングファウル」後のスローインの際
- 試合残り2分を切った際、オフェンス側がタイムアウトを取った時にバックコートでボールを保持していたら、この「スローインライン」からのスローインで再開してもよい
フリースローライン
フリースローを打つ時の目印となるラインです。
詳細は後ほど説明しますが、制限区域を区画するラインにもなります。
- エンドラインと平行
- エンドラインの内側からフリースローラインの遠い側の 縁までの距離は 5.80m
- ラインの長さは 3.60m
- フリースローラインの中央は、両エンドラインの中央を結ぶ線上にあるものとする
フリースローに関するルールについての詳細は以下の記事をご覧ください↓
バスケットボールには「フリースロー」というルールがあります。 ディフェンスに邪魔されることなくシュートを打つことができる唯一のシチュエーションですね。 JBAの競技規則では以下のように定義づけられています。 フリースローは、フ[…]
制限区域(ペイントエリア、リストリクティッドエリア:Restricted Area)
バスケットボールには、制限区域といわれるエリアがあります。
色を塗っているので「ペイントエリア」と呼ばれることも多いです。
制限区域は以下のラインで構成されています。
- エンドライン、フリースローラインおよびフリースローラインを両側 0.65m ずつ延長したライン
- エンドラインの中央から左右 2.45m の点からフリースローラインを延長したラインとの交点
制限区域を区画するラインは、制限区域の一部になります。
※エンドラインは含みません。
※なぜ制限区域といわれているかというと「ペイントエリアには3秒以上とどまってはいけない」というルール(バイオレーション)があるからです。詳細はこちらの記事をご覧ください。
ニュートラルゾーン
フリースローを打つ時に、リバウンダーがペイントエリアの外側に並びます。
ゴールに最も近いリバウンダーとその隣のリバウンダーの間にある0.4mのスペースが「ニュートラルゾーン」です。
ノーチャージセミサークル
- バスケットの中心点から真下にフロアまで下りた地点を中心とした半径 1.25m の 半円
- その半円の端を、エンドラインと垂直でサイドラインと平行に、長さ 0.375m、エンドラインの内 側の縁から 1.20m の位置まで延長したライン
- 上記の平行な2本のラインの両端を結ぶ、バックボードの表面を直接真下に投影した仮想のライン
参考
JBAが出している「2021 バスケットボール競技規則」を参考にしています。
詳細は以下のリンク先をご覧ください。
http://www.japanbasketball.jp/files/referee/rule/2021rule.pdf
まとめ
本記事では、バスケットボールのコートについて解説しました。
「コート」は様々なラインによって区画されており、ラインやエリアは名称や寸法が規定されています。
バスケットボールをより楽しむために、色んなことを学んでいきましょう。
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。