【バスケットボールの種類と選び方:メーカー編】ボールを作っているメーカーについて解説!

「バスケットボールの種類と選び方」の第三弾。

今回はメーカー編です。

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バスケットボールのメーカー

いざ購入しようとアマゾンや楽天を調べてみると、ボールのメーカーってたくさんありますよね。

ざっと挙げただけで、こんなにあります。

  • モルテン(molten)
  • スポルティング(SPALDING)
  • ミカサ(MIKASA)
  • ウィルソン(Wilson)
  • タチカラ(TACHIKARA)
  • その他にもナイキやアディダス等々

バスケを始めたばかりの方や、子どもがバスケを始めたばかり」という方にとっては

どのメーカーのボールを選べばいいのかわかりません。

「このカテゴリーにはこのメーカー!」というだけでは面白くないので、

メーカーの歴史なども調べてみました。

「消費は投票」という言葉があるように、

ボールを購入する際には価格だけでなく、メーカーの背景なども考慮してみると面白いかもしれません。

モルテン(molten)

「バスケットボールといえばモルテン」と言っても過言ではありませんね。

様々なカテゴリーの公式試合球に採用されており、国内では最も有名なバスケットボールのメーカーだと思います。

さて、モルテンとはどんなメーカーなのでしょうか。

バスケットボールに関するキーワードを中心にまとめてみました。

モルテンの歴史

参考:モルテン企業沿革

1958年

本社工場を広島市西区中広町におき、モルテンゴム工業株式会社創立

1959年

第1号ボール完成、スポーツ事業に参入

1960年

日本バスケットボール協会より検定球として認められる

1973年

国際バスケットボール連盟(FIBA)より公認球として認められる

1980年

バスケットボールが’82世界選手権(コロンビア)の公式試合球に決定

1982年

ロサンゼルスオリンピックのバスケットボール公式試合球に決定

2014年

バスケットボールワールドカップに9大会連続で唯一の公式試合球を提供

恥ずかしながら日本企業であることすら今回始めて知りました。

ワールドカップやオリンピックの公式球に採用されているので、てっきりアメリカの会社だと思っていました。

バスケ後進国である日本の企業でここまで上り詰めるなんて凄いことですね。

もちろん事業はバスケットボールだけじゃなく、

他のスポーツのボールや自動車部品なども扱っているそうです。

BG5000

BG5000は多くの大会だけでなく、”Bリーグ”の公式球にも採用されています。

  • FIBA(国際バスケットボール連盟)主催国際大会
  • JBA((公財)日本バスケットボール協会)主催
    ・天皇杯・皇后杯全日本選手権大会
    ・ウインターカップ 全国高等学校選手権大会
  • 全国U15バスケットボール選手権プレ大会
  • (一財)全日本大学バスケットボール連盟主催大会
  • (一社)日本社会人バスケットボール連盟主催全日本社会人選手権大会
  • (一社)日本車いすバスケットボール連盟主催大会

7号

6号

JB5000

BG5000より少し安価なボールです。

JB5000も以下の通り大きな大会の公式球に採用されているので、品質は保証済みです。

  • 全国高等学校体育連盟主催大会(インターハイ)
  • 全国中学校体育大会

7号

6号

5号

ミニバスの全国大会公式球です。

スポルディング(SPALDING)

スポルディングと言えば”NBA”ですね。

1983年から2020-21シーズンまで38年に渡って”NBA”の公式球として採用されています。

”NBA”だけでなく、アメリカの女子プロバスケットボールリーグ”WNBA”や、ヨーロッパのクラブチームが集結する”ユーロリーグ”でも公式球として採用されています。

スポルディングの歴史

参考:spalding history

1876年

シカゴにスポーツ用品店を出店

1894年

世界初のバスケットボールを開発

バスケットボールの最初のガイドブックには「スポルディングのボールが公式球である。」と刻まれた。

1972年

世界初の合成皮革のバスケットボールを開発

1983年

NBAの公式球に採用

1997年

WNBAの公式球に採用

2008年

初の幼児向けボール”ルーキーギア”が開発

2012年

ユーロリーグの公式球に採用

 

元々はスポーツ用品店だったんですね。

それが後々に世界各国プロリーグの公式球に採用されるボールを開発するのですから、将来どうなるのかなんて誰にもわかりません。

NBA公式球

屋外用ボール(NBAロゴ入り)

ミカサ(MIKASA)

モルテンに比べると安価なので、使用している人は多いですね。

でもそんなに質が悪いということもなく、コストパフォーマンスに優れたボールだと思います。

ミカサの歴史

1917年

広島護謨株式会社を広島市に設立。

1928年

日本初の空気注入式ドッジボールを発明する。

1950年

バレーボールの製造・販売を開始。

1964年

東京オリンピックにおいて、ミカサバレーボールが採用される。

バレーボールやドッジボールを主に取り扱っているメーカーのようです。

ウィルソン(Wilson)

日本ではあまり聞き慣れない名前ですが、アメリカの大学バスケ”NCAA”や、オリンピック種目である”3X3”の公式球として採用されています。

過去には1946年から36シーズンにわたってNBAの公式球として採用されていました。

来シーズン(2021-2022)からは再びNBAの公式球となります。

他にも、”WNBA”、”NBA Gリーグ”、”NBA 2Kリーグ”、”バスケットボール・アフリカ・リーグ(BAL)”と契約を結んでいます。

2021-22シーズンよりNBAの公式ゲームボールがスポルディングからウイルソンに変更される。現在NCAAトーナメント公…

FIBAの3×3公式球

ウィルソンの歴史

↓バスケに関することだけ抜粋しています。

1913年

捨てられていた精肉後のスジや皮を再利用するために、米国シカゴでアシュランド・マニュファクチャリング社(Ashland Manufacturing Company)を設立。

1916年

バスケットボールを発表。

1918年

”AAUナショナル・チャンピオンシップス”のオフィシャルバスケットボールとして採用。

1974年

ジェリー・ウェスト(Jerry West)が統括マネージャーに就任。

1984年

マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)がウイルソン・アドバイザリー・スタッフに。

1994年

高品質の屋内/屋外向けの合成皮革製Jet™バスケットボールを発表。

2001年

NCAAのオフィシャル・ボールに採用。
会社の設立理由、ジェリーウエストやマイケルジョーダンなどのスーパースターと契約していたこと、その他諸々興味深いことが多く勉強になりました。
とても見ごたえのあるページだったので、詳しく知りたい方はぜひ。

タチカラ(TACHIKARA)

おしゃれなデザインのボールが多くストリートのイメージがあったので、最近できたばかりの新しいメーカーかと勝手に思っていました。
調べてみると、とても歴史が長くオリンピックの公式球にも採用されていたことがあると知って驚きました。
屋外用のボールは
夜間照明が完備されていないプレイグラウンドでも存分にプレイができるように、暗い環境での視認性確保のためにホワイトカラーを採用
と記載されており、屋外のバスケ環境が整っていない日本には有難い仕様です。

1915年

TACHIKARAの前身である飯室運動具製作所が創業

1950年

今日に至る縫目なしの皮張りボール「シムレスボール」が発明され大きな業界革新を生み出した。

1964年

東京オリンピック大会の公式試合球

1968年

メキシコオリンピック大会の公式試合球

1980年

モスクワオリンピック大会の公式試合球

1987年~1998年

SPALDINGの球技ボールの製造・販売元として、当時では異例である年間に 100万個以上のボールを売り上げる。

 

 

さいごに

今回はバスケットボールのメーカーについて調べてみました。
当然のことながらメーカーの成り立ちや経過もそれぞれ全く違います。
そんなことも頭の片隅に置きながらボールを選ぶのも楽しいかもしれませんね。
この記事がボールを購入する際に、少しでもヒントにでもなれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!